ステーキ・焼肉・バター・チーズ・生クリームが大好きだというあなた、コレステロールは高まる一方です。コレステロールが垢のようにこびりつき、血管がもろくなり、脳卒中や心筋梗塞が待ち構えています。
食品に含まれている脂肪には2種類があり、ひとつは肉や乳製品に多い飽和脂肪酸。これがコレステロールの素ともいえます。もうひとつに「マグロの目玉」で有名になったDHA、リノール酸などでおなじみの不飽和脂肪酸があります。いわゆる善玉で、やっかいなコレステロールを溶かし、体外へ押し出してくれます。胡麻や胡麻油には、この不飽和脂肪酸が豊富に含まれているのです。
ご存知でしょうか?コレステロールと体重は正比例だということ。
胡麻でコレステロールを溶かすダイエットを試してみませんか?
現代医学をもってしても不老長寿の薬は開発できていません。しかし、老化を食い止めるのに役立つ物質があることがわかってきました。それが、ビタミンEです。ビタミンEには細胞の生命を若く保ち、老化を早める有害物質ができるのを抑える働きがあります。
ビタミンEを多く含む食品は、精製していない穀類や植物油・うなぎ・まぐろ・かつお・赤身の魚などがあります。ビタミンEを毎日簡単に摂る方法のひとつとして、食卓で胡麻を使うことをおすすめします。食べた胡麻の一部は皮脂になって皮膚から分泌され、カサついたお肌はしっとりと、髪の毛だって脂肪代謝を良くすれば抜け毛が予防できます。素肌のケア、ヘアケアに胡麻をしっかり摂って、カラダの中からキレイになりませんか。
イライラして落ち着かず、小さなことにもすぐカッとなるタイプの人。生まれつきと思われていたその性格は、もしかしたらカルシウム不足が大きく影響しているのではないでしょうか?
カルシウムは、骨や歯の成長に欠かせない栄養素です。また、神経や筋肉を正常に保つためには、血液中に一定のカルシウム量が必要不可欠で、これが少なくなるとイライラが高じます。経済大国になる前の日本の食卓には、小魚や海草などの食品が多く見られました。子どもたちの身長は伸びましたが、骨は弱くなる傾向が現れています。
胡麻は優れたカルシウム食品といえます。100g中に1,200mgという数字は牛乳の約12倍。胡麻大さじ1杯で、牛乳1本分程のカルシウムが摂れるということです。
やはり、胡麻は生活必需品なのです。
100g中の鉄分量9.9mg。胡麻は鉄分にも㊝をつけてもいい食品です。他にはしじみ・レバーがあげられます。日本人にとって不足しやすい栄養素で、不足して真っ先に起きるのが貧血。赤い血の素であるヘモグロビンは、鉄分がないと作られないようにできています。
貧血は美容にも関係してきます。内臓が悪いわけではないのにメイクを落とすと顔色が悪い、爪の色も白っぽい、年齢より老けて見られるなどの多くは貧血が原因。1日の鉄分所要量は10mg。大さじ3杯分の胡麻を食べれば、その1/4は確保できることになります。クレオパトラや楊貴妃にならって、胡麻で美しさに磨きをかけましょう。
最近ではこれまで謎だった老化現象をはじめ、恐ろしいガンまでもがカラダの異常な酸化と大いに関係があるといわれています。胡麻には、胡麻だけにしか含まれていないセサモールという成分があります。セサモールには活性酸素を抑える働き(抗酸化作用)があります。古代から不老長寿をかなえる神秘的な食品とあがめられてきたのには、ちゃんとした科学的な裏付けがあったのです。
セサモールはカラダの中でビタミンEと協力しあってカラダの異常な酸化を抑え、酸化によってできた有害物質をもとの正常な状態に戻し、細胞をいつも元気に保ちます。
活性酸素をカラダの中でのさばらせないためにも胡麻を食べたいものです。
エネルギー (kcal) |
たんぱく質 (g) |
脂質 (g) |
ナトリウム (mg) |
カルシウム (mg) |
鉄 (mg) |
食物繊維 (g) |
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炒り胡麻 | 599 | 20.3 | 54.2 | 2 | 1,200 | 9.9 | 12.6 |
大豆 | 417 | 35.3 | 19.0 | 1 | 240 | 9.4 | 17.1 |
さつまいも | 132 | 1.2 | 0.2 | 4 | 25 | 0.7 | 2.3 |
牛乳 | 67 | 3.3 | 3.8 | 41 | 110 | - | - |
ほうれん草 | 20 | 2.2 | 0.4 | 16 | 49 | 2.0 | 2.8 |
五訂日本食品標準成分表による(可食部100gあたり)
胡麻の主成分は脂質で約50%あり、たんぱく質が約20%です。これを見るだけでは胡麻はかなりカロリーの高い食品といえます。しかし、胡麻はそれだけで100gも食べられません。料理に使用する量は、おおよそ大さじ1~2杯程度です。大さじ1杯が約6gですから、1度に摂取する量は約10g程度でしょうか。しかも、胡麻の脂質にはオレイン酸が多く含まれています。胡麻はカルシウムを多く含んでいます。この表から見ても、牛乳の10倍です。胡麻を10g食べる量と、牛乳100gがほぼ同じカルシウム量ですから、その点でも胡麻は優れているといえます。
胡麻たんぱく質のアミノ酸は、メチオニン・アルギニン・トリプトファンが多いことが特徴です。良質なたんぱく質といえるでしょう。しかし、リジンがやや少ないので、それを多く含む大豆と一緒に摂取すると、さらに良いたんぱく質となります。
日本では… ![]() |
奈良時代に調味料として胡麻油が使われていたようですが、胡麻種子は、その後鎌倉時代にすり鉢が中国から伝来し、江戸時代に目の細かいすり鉢が登場したことによって、すり胡麻として広く使われるようになりました。 家庭での胡麻の調理法として1番多いのは“胡麻和え”ですが、最近の胡麻ブームにより胡麻を使った製品も多く出ているため、“ドレッシング”や“胡麻だれ”に使用することも多くなっています。また、“ふりかけ”、“菓子類”、栄養補助食品の“サプリメント”など、幅広く使われています。 |
韓国では… ![]() |
韓国で胡麻油といえば、焙煎の胡麻油(褐色胡麻油)のことであり、香味が強く、色の濃い油を特に好むようです。胡麻種子も日本とほぼ同じように調味料として1番多く使われています。また、お粥や胡麻汁麺としての主食や、粒胡麻を利用したお菓子、胡麻油で揚げて蜂蜜に漬けたお菓子などもあります。韓国料理でもっとも馴染みのあるナムルやビビンバは、胡麻油を入れないと本物の味にはなりません。 |
アメリカでは… ![]() |
胡麻種子は17世紀以降に伝播したとされており、皮むき胡麻が開発されました。ハンバーガーなどパンの表面に散らし、加熱するという利用法が一般的で、加工品が多く、胡麻を使った伝統的な料理はほとんどないと考えられます。 南アメリカは、気候的に胡麻の生産に適しているので、グアテマラ・ベネズエラ・メキシコ・コロンビアなどは胡麻の主要輸出国ですが、外貨獲得の作物であると思われるため、そこでの胡麻の利用状況は不明です。 |
中国では… ![]() |
東アジア全体として、胡麻は胡麻油・胡麻種子ともに家庭調理に利用する頻度が高く、胡麻油は焙煎油で、胡麻種子も必ず煎ってから使用するようです。煎ることで生じる独特の香りを食に求めているといえるでしょう。また、芝麻糊のようなすり胡麻、芝麻醤のような胡麻ペーストなど調味料としての使用頻度も高いようです。胡餅などお菓子にもよく使われ、食文化として無くてはならない存在です。 中国は、胡麻の生産量第2位であり、以前は輸出国では第1位でしたが、近年中国国内での需要が伸び、現在は日本や韓国と並ぶ大量輸入国に転じました。中国でも胡麻の価値が認められはじめているといえるのではないでしょうか。 |
インドでは… ![]() |
インドは胡麻の生産量第1位の国です。しかし、輸出比率は低く、中国と同様自国で消費しているようです。胡麻油は焙煎しない透明胡麻油でマーガリンに混ぜたり、マッサージ油として使用しています。また、お祭に胡麻の菓子を作って食べるのが伝統的で、その他にも揚げパンに混ぜたり、薬味として胡麻種子を使用しています。 |
中近東では… ![]() |
トルコ・アラブ・エジプトなどの中近東では、胡麻ペーストがよく使われています。タヒーナと呼ばれる胡麻ペーストは、お菓子や料理に常用され、ディップやソースにも混ぜて使用しているようです。 |
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